「清算」と「精算」

公開日:

更新日:2020/04/02

カテゴリー: なんでも知識(不動産) | 豆知識(不動産以外)

こんにちは♪♪

T・K企画の長濱ですm(__)m

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突然ですが、

皆さんは「清算」「精算」という2つの言葉の意味と使い方はご存知でしょうか?

「そんなの簡単でしょ」という方もいらっしゃれば、

「あれ?この場合はどっちだっけ?」という方もいらっしゃるかと思います。

そこで本日のブログは、

不動産取引の際にもよく出てくる言葉でもある、

「清算」「精算」という2つの言葉の意味と使い方について調べてみました。

早速広辞苑を見てみると、

「清算」とは、

①貸し借りの結末をつけること。転じて、過去の関係などにはっきりした結末をつけること。 例文「過去を清算する」

②(liquidation)会社・組合などの法人が解散した場合に、後始末のために財産関係を整理すること。

③(取引用語)同一人の同一品目・同一条件の取引に関する取り分と出し分とを相殺すること。

と、あります。

続いて「精算」とは、

①金額などを細かに計算すること。また、計算して過不足などを処理すること。 例文「乗越し運賃を精算する」

と、あります。

「清算」の「清」の文字は、

きれいにする・きよめるという意味につながる漢字で、

上記の例文にもあるように、

①関係を解消する

②けじめをつける

などの意味で使用されます。

一方で、

「精算」の「精」の文字は、

精密や精巧等のこまかい・詳しいという意味につながる漢字で、

上記の例文にもあるように、

①お金を細かく計算する

②お金の過不足を細かく計算し直す

などの意味で使用されます。

1文字目の漢字が違うだけでこんなに意味が変わってくるんですね(^-^;

ちなみに、我々不動産業界でこの言葉が出てくる場面といえば不動産の引き渡しの際です。

不動産取引の経験がある方はご存知かと思いますが、

引き渡し時にはその不動産に係る固定資産税やマンションであれば管理費・修繕積立金などを、

売主と買主の双方で日割りで「清算」することになります。

・・・

「この場合は清算なの?」と思いましたか?

僕を含め迷う人は多分この辺りで迷うのではないでしょうか(^-^;?

この場合、

厳密に言うと、日割り日数に基づいて細かく計算することが「精算」であり、

その結果から金銭のやり取りをすることは「清算」となります。

不動産取引の中では、「日割り精算」とも「日割り清算」とも表記されたりしますが、

これをちゃんとした意味で使用すると、

「日割りで精算した金額に基づいて、売主と買主の間でお金の清算をする」ということになります。

・・・

何かややこしいですね(;´Д`)

まぁ、何となくわかっていただけたでしょうか(^▽^;)?

個人的には、日割り計算した金額の内訳書などを作成する場合は「精算書」という表記にします。

その方が意味合い的に正しいかと思ってそういう風にしていたんですが、

ただ、色々調べてみたら「清算書」でも問題ないみたいです(>_<)

実際、お金を「精算」して「清算」しているわけですから、

正直なところどっちでも正しいんでしょう (^▽^;)

今回このブログを書くにあたって参考にさせていただいたサイトの1つにも下記のように書かれていました。

「売買取引の決済時には不動産業者によって「精算書」などが作成される。

日割り金額の計算式などを記載した「計算書」の意味合いであれば「精算書」が正しく、売主・買主間で金銭の授受をしたことの確認的意味合いの書面であれば「清算書」が正しい。

ところが、実際にはその両方の内容を兼ねた書面であることが多く、その場合にはどちらでも正しいことになる。

不動産業者のなかには、両方の意味の違いを理解して使い分けている人、どちらか一方の用語表記に拘っている人、

行き当たりばったりで先に変換された用語をそのまま使っている人など、さまざまな人がいるだろうが、これを間違って使ったとしても実害はない。

どちらを使ったとしても、それによって生じる行為は同じであり、深く考えてもあまり意味はないだろう。」

参考:「All About 住宅・不動産」

だそうです(>_<)

不動産取引の場合はあまり深く考えなくていいみたいですね(^▽^;)

ただ、元々は「どっちを使ったらいいんだろう?」という疑問から始まったので、

最後の「深く考えてもあまり意味はないだろう」は・・・

このブログに使った僕の時間を返してください(`A´)